Culkin ポスドクが奏でる潔きシューゲイザー・サウンド。

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たしかJose Gonzalezも音楽のキャリアをスタートさせた頃は博士課程の学生だったよ

 Mathias Rask-AndersenはExcelのグラフに目を走らせながらディスプレイの向こうから返答する。ウプサラ大学で薬学を専攻する彼はすでに薬剤師のライセンスも取得している(やはり異色の)バンドマンだ。かの有名なマコーレー・カルキンから名づけられたというCulkinは彼がヴォーカルとギターをつとめるバンド。その音楽からはマイ・ブラッディ・ヴァレンタインやソニック・ユースの影響をそこここに感じるが、彼らは決して中途半端なコピー・バンドで終わってはいない。いわゆるシューゲイザー・サウンドを奏でる喜びすらこちらにまで伝わってくるような潔さと新たな解釈に満ちた表現がとにかく聴いてて気持ちいいのだ。私は彼らの中にどうせ影響されているならとことんインスパイアされて自分たちの音楽を作る、というような信条や勇気を見る。それは突き詰めた模倣の末に必ず出てしまうオリジナリティーとの真の対峙なのかもしれない。

※Culkinの試聴はこちら

Culkin2 他のメンバーも学者肌なのだろうかと思いMathiasに彼らの職業を尋ねてみると、バンドはコンシェルジュとして働いているベースのJoelとIT系の会社に勤めるJonas(Gr./Vo.)、そして高校を卒業したばかりのドラマーPontus(1990年生まれ)という実にさまざまな職種と年齢で構成されていた。Mathiasは筆者と同じ1979年生まれなので、ドラムのPontusはひとまわりぐらい年が離れていることになるが、音楽的なジェネレーション・ギャップは感じないのだろうか。

いや、PontusはJonasやJoelと一緒に育ったんだよ。奴も古い(90年代の)インディーロックは大好きだしね。この3人は南ストックホルムのHaninge出身でずっと家族同然の付き合いなんだ

 多忙を極めるメンバーが仕事の合間を縫ってレコーディングしたという「Glow」の天高く昇りつめるギター音や「Pay Per Fist」に改めて耳を傾けると、やはりこれはラフ・ミックスのままでは異様にもったいない話だと思ってしまう。彼らの曲はすでにスウェーデンやドイツのラジオ番組でオンエアされたこともあるらしいが、いずれもインターネットの音楽サイトなどで好評だったという。Culkinがアルバムのリリースやヨーロッパ・ツアーに積極的なしかるべきレーベルやサポーターと出会った時、彼らの音楽が本家のカルキン以上に大きく化ける日もそう遠くはないはずだ。



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Website  http://culkin.se
MySpace http://www.myspace.com/culkin

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