
ノルウェーのOur Little(?) IndiansことHiawata!が早くも本誌に帰還!2ndアルバム『THESE BOYS AND THIS BAND IS ALL I KNOW』とワンダフォーなビデオ・クリップ「Valley boys」を引っさげて満を持しての登場です。やっぱり、ギター・バンドって素晴らしい!100%のオレンジ・ジュースを注いだグラスの中で氷が小気味よく音を鳴らしているような爽やかさとセンチメンタルな要素のバランスが程よく心地よくやみつきになる本作は、もはやHiawata!を語る上で欠かせないBeezewaxのフロントマン、Kenneth Ishakによる全面プロデュースで制作。これほどプロデューサーと相性が良いバンドも珍しいぐらいがっちりスクラム組んでます。まずは彼らのマイスペースでじっくり試聴してみるべし。
オスロの音楽シーンで音も存在も着実に勢いにのってきている彼らのプロフィールを詳しく知りたい方は、アーカイブで前回のインタビューをご覧ください。いきなりアルバムはちょっと、という方もオスロのインディーポップ・ガイド最新版(?)的役割のスーパー・Mp3シングル「Valley boys」を今すぐフリー・ダウンロード!2009年夏を彩るサウンド・トラックは今が買いです。というわけで、早くもニュー・アルバム発売から1ヶ月弱過ぎようとしていますが今回もHiawata!のヴォーカル&ギター兼スポークスマンのTore Løchstøer Haugeに話をいろいろ伺いました。
E-mail Interview with Tore Løchstøer Hauge 2009.5.23
───今週あったベルゲンとスタバンゲルのライヴはどうでしたか?
ベルゲンは僕らを終始温かく迎え入れてくれたよ。9月にはPhonofestivalでプレーするためにまたこの地に戻るだろう。スタバンゲルにライヴで訪れたのは今回が初めてで、手ごたえもベルゲンほどは素晴らしくなかったけど、ドライブ中、たくさんの美しい山々や海岸が見え始めた時は本当に綺麗だった。コンサートよりも旅の方が楽しかったね。
───タイトル・チューンの「These boys and This Band Is All I Know」は何だかオスロでHiawata!のライヴでも観ているような錯覚に陥るほど、臨場感がありますよね。実際、この曲はライヴの佳境(後半とか)で演奏されたりする?なぜこの曲をニュー・アルバムの6曲目にしたのかも教えてほしいです。
それはいいね。でももし僕らのショーに一度でも足を運べば、きみが思っている以上にもっとロックンロールなライヴをしてることが分かると思う。実際、Kenneth Ishakと同行したそのリリース・コンサートでは、本番の1回こっきりしか演奏してないんだ。たった1回だったけど、その晩、観に来た人たちにとっては特別なものになったと思う。
アルバムのタイトルはUgly Kid Joeの「Mr.Recordman」という曲の一節から僕が名づけたもので、この曲は演奏している僕ら(Hiawata!)から自分たち自身へのトリビュート曲なんだ。アルバムの中盤にこの穏やかでいい感じの歌が聴けるように、それとHiawata!の昔の作品とは違う感じにしたくて6曲目にした。
───前回のインタビュー時にあなたがASHを好きかどうか尋ねたんだけど、それはHiawata!自体がASHみたい、という意味では決してなかったんです。ただ、あなたの声質と「Animal」の旋律が少しASHを連想させるという意味で言ってしまいました。Hiawata!のサウンドはASHほどヘヴィーでもないし、もっと軽やかでキラキラしたポップというか。もしよかったら今回のアルバムでインスパイアされた特定のバンドやアルバムがあったら(ルーツを探る意味でも)教えてほしいのですが。
Hiawata!のメンバーはいろんな音楽をたくさん聴いているんだ。それこそNOFXからスティーリー・ダンまで全部。僕は友達ほどは他のバンドや映画からインスパイアされてないと思うけど。そうだな、自分にとって衝撃だったアルバムを挙げるなら、ジェームス・イハのソロやティーンエイジ・ファンクラブの『Songs from Northern Britain』だね。もちろん、レモンヘッズとBeezewaxも。
※ビデオ・クリップ「Valley boys」については後日インタビュー解説を掲載予定です。
───すでにいくつかの批評でこのアルバムが「2009年夏のサウンドトラック」と位置づけられていますが、そのことについてはどう思いますか?「夏」というキーワードをいくつかのサイトのインタビューでも見かけますが。
そう捉えてもらうことを願ってるよ!少なくとも。(笑)
───作曲やレコーディングはどんな風に行われたのでしょうか。面白いエピソードなどありますか?
まずバンドでJohanかAre、または僕が曲を作ってきて、Hiawata!っぽい音になるまで、それをただ一緒にプレーするんだ。皆で気に入ったナンバーがちょうどいい曲数(ストック)になってきた頃に、スタジオに入ってレコーディングする。普段はKennethがいくつかアイデアを持ってて、変更を加えていくっていう。作業はこんな風に進むんだよ。これってあまり面白い話じゃないと思うけど。(笑)
───「Lightning on the sun」の後半、3分14秒あたりからいきなりジャーン!と鳴り出すギターがとても印象的で私は大好きなんですが、これは誰のアイデアですか?
ケミカル・ブラザーズの「Out of Contorl」でこの覚醒するような感じとまさに似たような部分があるんだけど、聴いたことはありますか?
これは実際、何年も前からあった古い歌にいくつかアレンジを施した曲で、Kennethがクリエイティブにギターの音を加えたんだ。ギタリストのHåkonも良いギター・プレーをしているよ。ごめん、ケミカル・ブラザーズは一度も聴いたことがないんだ。(笑)
───ゲスト・ミュージシャンはどうやって決まったんですか?
ゲスト・ミュージシャンはかなりランダムな選抜なんだ。(笑)Kennethはいつものようにかなりの比重で全トラックに関わっているけど、Sjur Lyseid(Monzano / Little Hands of Asphalt)とThomas Garder Olsenはスタッフを何人かピック・アップしようって時にちょうどスタジオに来てて、歌やギターを演奏するはめになったっていう。いい奴らだよ!
───クレジットを見るとKennethもHiawata!のメンバーに入っていますよね。彼も正式にバンドメンバーになったということ?
その場合は6番目のメンバーってことになるけど、彼は正式なメンバーじゃないんだ。実はまだ!ね。うまくいけば、僕らはKennethがバンドの最後の1ピースになってもらうよう、彼を騙すつもりでいる。(笑)Kennethは可能な限りいつも僕らとライヴ演奏してくれているけど、彼自身の仕事でかなり多忙を極めているからね。
───では、このニュー・アルバムと1stアルバム『They Could Have Been Bigger Than hiawata!』との最大の違いは何でしょう?
そうだね、まず最初に、1stアルバムはBjarne Stensli(Harrys Gym / I Was A King etc)によるプロデュースだったのが、今回はKennethによるプロデュースだということ。『They Could Have Been Bigger Than hiawata!』を録った頃は、自分たちでも何やってたんだかってぐらい物知らずだったけど、少なくとも今は経験がいくらかはあるし。(笑)
───ニュー・アルバムの中であなたのフェイバリット・ソングはどれですか?理由も教えてください。
アルバムの中でお気に入りは「That’s the spirit」と、言わなきゃならないだろうね。とてもグレイトだって聴いてもらえば分かると思うし、僕がこれから将来、Hiawata!でやっていてほしいと思うサウンドとかなり近い。「Valley Boys」や「Suburbs」も今まで作ってきた中で心から、胸張って良いと思える歌だよ。
───最後になりますが、今年はどんな活動予定?サイド・プロジェクトなどもあれば教えてください。
EinarとAreはNomber 5sのアルバムをリリース予定で、Ingeborg Selnesの2ndアルバムのレコーディングを始めているところだよ。僕に関しては、ソロでもレコーディング可能な何曲かを持ってスタジオに入るかもしれない。Hiawata!の新しいEP制作もスタートすると思う。もし日本の誰かが僕らバンドを連れに訪れたら、すべての作業を中断して飛んでいくよ!(笑)
Hiawata!の日本盤リリースについてご検討中の方はぜひBivrostまでご一報ください。メールはこちらまで。
関連リンク
Hiawata!
Website (Label) http://www.sellout-music.net/
MySpace http://www.myspace.com/hiawata
